2008-06-11 第169回国会 衆議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号
○小野寺副大臣 北朝鮮が寧辺の五メガワット実験炉及び再処理工場の運転記録等に関する資料を米国に提出したことを踏まえ、五月二十七日及び二十八日には、北京で米朝協議が行われ、二十八日夜、齋木アジア大洋州局長がヒル国務次官補と意見交換を行い、米朝協議の結果について詳細に説明を受けました。
○小野寺副大臣 北朝鮮が寧辺の五メガワット実験炉及び再処理工場の運転記録等に関する資料を米国に提出したことを踏まえ、五月二十七日及び二十八日には、北京で米朝協議が行われ、二十八日夜、齋木アジア大洋州局長がヒル国務次官補と意見交換を行い、米朝協議の結果について詳細に説明を受けました。
○国務大臣(高村正彦君) 北朝鮮が米国に提出した寧辺の五メガワット実験炉及び再処理工場の運転記録等に関する資料に関しましては、現在検討、分析が進められているところでございますが、その概要については、五月十九日に行われた日米韓三か国会合等の機会において米国より我が国は説明を受けたところでございます。
これについてはIAEAが観察をしているところでございまして、二日でございますけれども、エルバラダイIAEAの事務局長が発表したところによりますと、五メガワット実験炉から三分の一を超える使用済燃料棒が取り出されたということを発言をされております。
○小野寺副大臣 北朝鮮が米国に提出しました、寧辺の五メガワット実験炉及び再処理工場の運転記録等に関する資料につきましては、十九日に行われました日米韓三カ国会合におきまして、その概要につき米国より説明を受けました。 政府としましては、北朝鮮が早期に申告を議長国中国に提出することを期待しており、その内容の検証のあり方につきましては今後六者会合の場で議論されることと考えております。
○石川政府参考人 今回のその一万八千ページの資料というのは、寧辺の再処理工場、五メガワット実験炉の運転記録ということでございますので、その施設の過去の運転記録についての分析に関する資料でありまして、それに対して分析がなされるということでございます。
今回の提出された資料は、この一万八千ページに及ぶものですけれども、寧辺の五メガワット実験炉及び再処理工場の運転記録ということでございます。
核施設に関しては、二〇〇五年九月十九日の共同声明どおり、寧辺の三施設、老朽化した五メガワット実験炉、再処理工場、核燃料棒製造施設の無能力化が、ヒル国務次官補の言葉をかりれば、七五%完了しているとのことです。ですが、肝心なのは、その後取りまとめられたはずのすべての核計画の完全かつ正確な申告が昨年末の期限までに報告されていないということです。 さて、日本は六か国協議の当事者でございます。
寧辺におきましては、十月三日の成果文書で無能力化を行うということで合意されております三つの施設、すなわち五メガワット実験炉、それから再処理工場、核燃料棒製造施設についてこの順番で視察を行いまして、それらの施設におきましては十月の文書に基づいて行われている無能力化の作業、それからその他の準備作業についてそれぞれ説明を受け、無能力化の活動というものを視察しております。
さらに、本年末までに、寧辺にある五メガワット実験炉、再処理工場、核燃料棒製造施設の無能力化が完了されることが確認されました。また、北朝鮮は、本年末までにすべての核計画の完全かつ正確な申告を行うことにも合意しました。 次に、日朝関係をめぐる情勢について御報告いたします。
○川島政府委員 最初、特別査察に関連をする御質問でございますけれども、米朝合意によりますれば、米朝は五メガワット実験炉から使用済み燃料を、軽水炉プロジェクト建設期間中安全に貯蔵し——ああ失礼、燃料棒の話でございますが、北朝鮮の中での再処理を行わないということが合意されておりまして、その間、再処理施設は凍結されて封印されておりますので、そこから燃料棒からプルトニウムを抽出するということは物理的にできない
また、カーター訪朝の後、米国側が北朝鮮の核疑惑の過去については問わないというような報道がなされていることもありますけれども、しかし私どもが確認している限りでは、アメリカはそうした方針転換を行っているわけではなく、当面第三回の米朝会談を開催する前提としては、現在ある査察体制の維持、それから五メガワット実験炉に対する燃料の再投入や、その再処理を行わないということを言っているわけでございます。
具体的に確認を要すると米国が考えている事項といたしましては、五メガワット実験炉へ燃料棒を再び装てんするということを行わないこと、これが一つ。それからもう一つ、使用済み燃料棒の再処理を行わないこと。それから三番目にIAEAによる保障措置の継続性の維持。 この三つについてきちんと北朝鮮がやる用意があるのかというのを第三回米朝協議の開催の前にまず確認する必要がある。
しかも、アメリカを初めとする国際社会が一致して求めておりました五メガワット実験炉の燃料棒の引き出しをIAEAの査察なしに強行するという北朝鮮の態度が明確になりまして、私どもは大変危機感、深刻な憂慮をする状況になったわけでございます。
残念ながら、IAEAの査察のもとでの、検証のもとでの五メガワット実験炉の核燃料棒の抽出等が実現できませんで、その点が深刻な事態になっているということでございますが、今後とも話し合いによる解決が望ましいという立場で努力をしていきたいと考えております。
今般、IAEAの六月理事会での報告におきましてブリクスIAEA事務局長は、五メガワット実験炉の運転歴が消失しているために、仮に北朝鮮側が今後完全な協力を行うとしてもIAEAが北朝鮮の申告の正確性及び完全性を判断できるかどうか現状では非常に難しいということを指摘しつつ、さらに特別査察を要求した未申告の二カ所の放射性廃棄物関連施設は今や一層重要性を増しているというふうに述べているところでございます。
しかしながら、一年数カ月にわたって話し合いをしてきたにもかかわらず最終的にIAEAの監視なしに五メガワット実験炉の燃料棒を全部引き出したという事態に対しては、中国側もちょっと予想外の出来事であったというような感じで、これは思ったよりも深刻だという印象を受けているように思われました。
中国についても、最近の五メガワット実験炉の燃料棒の引き出し等をIAEAの査察なしに実行したことにやはりショックを受けているようでございまして、深刻な事態と受けとめていることは理解いたしました。
他方、北朝鮮は、粘り強い働きかけにもかかわらず五メガワット実験炉の燃料棒の取り出しを行っておりまして、その点から、過去における軍事転用を検証することが実験炉の燃料棒の検証からは不可能になったという状態でございます。
しかしその後、ブリックス事務局長の書簡の中には、五メガワット実験炉の炉心の燃料棒の引き出しが急速に行われて、今後、軍事転用の有無をその点から検証することが不可能になったということが明確に述べられておりまして、その意味で、今後の処理については国連安全保障理事会に任せるといいますか、そういう事態を報告するという内容になっているわけでございます。
例えば五メガワット実験炉の燃料棒については抽出は済んでしまいましたけれども、しかし例えば番号が振ってあるのでそれについての検証は可能ではないかというようなことも北朝鮮側はおっしゃっておるようでございまして、そういう点では今直ちに脱退ということでなく、粘り強くこちら側が話しかけていけば、その中で何らかの前向きの反応をしてもらえるものと一ルの望みといいますか期待を持っているところでございます。
まず第一に、北朝鮮に残留している査察員からの報告に基づき、IAEAとしては、IAEAの基準に従って今後の測定作業を行うために五メガワット実験炉の燃料棒を選別、分離、収納するために残っていたわずかな機会も今や消失したとの結論を下した。
○林(暘)政府委員 先ほど御説明申し上げましたとおり、五メガワット実験炉の燃料棒交換に伴いまして、その燃料棒がどういう使われ方をしたかということを燃料棒の測定を通じて確認するという機会を失われたとIAEAが判断しているわけでございますが、理論の問題として申し上げれば、北朝鮮におきます原子力施設、廃棄物を捨てているところを含めましてあらゆるものが査察の対象となることがあり得ますれば、それ以外の方法で過去
○国務大臣(柿澤弘治君) 先ほど松前先生の御質問に対してお答えをいたしましたように、現在の段階は、IAEAの事務局長は、五メガワット実験炉の燃料棒についてはIAEAの十分な監視のもとでなく引き出されてしまったために、過去に軍事転用があったかどうかを検証することが不可能になったという、かなり厳しいものでございます。
そして、五メガワット実験炉における炉心の取り出し作業が、同じ速さで継続されるのであれば、数日の内には、IAEAの規準に従って、IAEAが後日計測するために燃料棒を選別、分離、確保する機会が失われてしまうとIAEAが評価していることに重大な懸念を有する。
しかしながら、先生御指摘のように、五メガワット実験炉について、必要な保障措置の実施方法を明確化するためのIAEAと北朝鮮との間の協議が二十七日に不成功に終わりまして、IAEAの代表団は、一部の査察官を残してウィーンに引き揚げるということになりました。 また、北朝鮮は、引き続き実験炉における燃料棒の取り出し作業を行っているところでございます。